もし私が病気になったら、彼女のいる病院にかかりたいと思うほど、信頼できる看護師の友人がいます。
彼女が勤める病院は、人生の最期を迎える方が多く入院される場所です。死を前にした患者は、かつての権威や富を失い、時には「寂しい姿」として映ることがあるかも知れません。
でも、彼女は『その人の人生には必ず、かつて築き上げた仕事、大切にしてきた家族など、豊かなストーリーが存在しているのだから「弱っている今」だけがその人の全てではない』と言い、敬意をもって接することを心がけています。
彼女がご遺族から「あなたが担当で本当によかった、出会えてよかった」と言われる理由は、単に処置を行う人ではなく、その人の人生の重みを理解し、最後まで一人の人間として接し続けたからなのかなと感じます。
しかも根っからの関西人、うまくユーモアを交えてコミュニケーションを図る点もさすがです。
企業に勤めていた彼女が、30代後半で看護師への転身を決意した時は「今から?」と驚きましたが、看護師になった彼女は「会社員の経験があってほんまよかったわ」と言うのです。
理由は、社会の仕組みがわかること。患者さんが話す仕事の話や立場、その背景にある責任や葛藤を、想像ではなく“実感”として理解できること。
彼女の話を聞きながら『人生は、点ではなく線でつながっている – 遠回りに見える選択も、立ち止まった時間も、すべてが今の自分につながっている- 』
そして『相手の背景を知ろうとすることで、私たちの見ている世界は、より豊かに奥行きを増す』のだろうなぁと感じました。
いつも気づきをありがとう。
