そのスーツ、本当に“今のあなた”に合っていますか?

就活といえば、黒のリクルートスーツ。今も「それが正解」だと思っている方は少なくありません。30代になってからの就職活動で学生時代のスーツを引っ張り出してきて、「これでいいはず」そう思いながら、どこかしっくりきていない。そんな違和感を抱えている方が、意外と多くいらっしゃいます。

大学生の時、私が就活で着ていたのは紺色のダブルのスーツでした。パンプスもバッグも紺色、ブラウスはオフホワイト、そしてスカーフを2種類、気分で使い分けていました。先日、当時の証明写真を見つけたのですが、しっかりスカーフを巻いていて、少し驚きました。

当時の私は、パーソナルカラー(似合う色)という言葉も知りませんでした。理論も、ルールも、知識もない状態でしたが、それでも「なんとなく、これが自分らしい」と感じる色や形を選んでいました。大学生時代はコンサバティブなスタイルが流行っていたこともあり、普段からジャケットをよく着ていて、スーツにも自然と馴染んでいたように思います。

今振り返ると、あの時の自分はとても素直だったなと思います。

一方で今は、情報がとても多い時代です。
・黒が無難
・リクルートスーツはこうあるべき
・目立ってはいけない

正しいようでいて、少しずつ「思い込み」になっていく情報も少なくありません。その結果、「自分に合っているかどうか」よりも「間違っていないかどうか」で選んでしまうことはありませんか?

例えば、はごろもフーズの社長、後藤佐恵子氏は、基本の装いとして紺のパンツスーツを選んでいます。(引用:日本経済新聞2023,1,27)

その理由は、
・仕事環境
・立場
・「自分に似合う色」
であることを踏まえた選択です。装いは「決まりに従うもの」ではなく、自分で選んでいいものだということを感じさせてくれます。

就活の服装に、絶対の正解はありません。大切なのは、「自分はどうありたいのか」という軸を持つことです。その上で、自分を表現するのにふさわしい装いかどうか。服装は、単なる身だしなみではなく、「私という人」を伝えるための手段です。

だからこそ、誰かの真似が正解になることはありません。みんなが同じ装いでいることに、安心を感じながらも、どこか違和感を覚えたことはないでしょうか。

そのスーツは、“今のあなた”に合っていますか?