就職活動では、「もっと企業を調べなければ」「もっと情報を集めなければ」と考えがちですが、情報があふれすぎている今、集めれば集めるほど、情報に溺れてパニックになってしまうこともありますよね。
大切なのは、自分に必要な情報を見極め、選ぶ力です。

私はテレビディレクター時代、ゴールデンタイムの1時間番組を制作していました。1日約10時間撮影しても、最終的に番組で放送するのは45分。つまり、約93%の映像は放送されません。番組のコンセプトに沿って、必要な映像を選び、不要なものを削ぎ落としていく。それが「編集」です。

すべての映像を使うのではなく、コンセプトに必要なものを選び抜く。
就職活動も、同じだと考えています。

企業情報をたくさん集めても、それだけでは自分に合う企業を選ぶことはできません。
・自分は何を大切にしたいのか。
・どんな環境で働きたいのか。
・どんなことにやりがいを感じるのか。
自分を知ることで、初めて「自分に必要な情報」が見えてきます。

自分の価値観や働く軸をもとに企業情報を見ていく。

「この会社には何があるのか」だけではなく、
・私にとって必要なものは何か
・この会社と自分の価値観は合っているか
・他の企業と何が違うのか
という視点で情報を編集していきます。

その先にあるのが、「私はこの企業を選びたい」という自分なりの答えです。

自分を知る。
情報を見極める。
自分らしい未来を選ぶ。

STERAUMではこのプロセスを通して、「自分に合う企業とは何か」を考えられるように進めていきます。さらに、自分の価値観や強みが整理されると、企業選びだけでなく、ESや面接で「なぜこの会社なのか」「自分は何ができるのか」を自分の言葉で考えることにもつながります。

情報を集めるだけの企業研究から、自分の軸で情報を編集する企業研究へ。

もう一つ、私自身が取り組んでいる「情報編集」のトレーニングがあります。私は定期的にブランディングの勉強会に参加しているのですが、先日の勉強会では、「ほめほめワーク」をはじめ、8時間近く、ほぼ途切れることなく課題に取り組み、参加者同士でセッションを行いました。本当に疲れました……

一人ひとりの視点、経験、言葉が飛び交い、刺激と発見の連続。正直、毎回途中から意識が朦朧としてくるのですが(笑)、この大量の情報や気づきの中から、

「自分にとって何が大切なのか」
「何を持ち帰るのか」
「自分の仕事にどうつなげるのか」

を選んでいく。これも、まさに「情報編集」です。

情報編集力は、情報をたくさん知っていることではなく、たくさんの情報の中から、自分にとって意味のあるものを選び、つなぎ、自分の価値に変えていく力。

テレビディレクターとして培った「編集」の視点と、ブランドプロデューサーとして培ってきた「自分らしい価値を見つけ、言葉にする」視点。

この2つを掛け合わせながら、これから社会に出る学生たちが、情報に振り回されるのではなく、自分の軸で選択できる力を育てる学びを届けていきたいと思っています。