東京都私立下北沢成徳高等学校の1・2年生を対象とした進路ガイダンスにて、「女性のキャリア」をテーマとしたパネルディスカッションに登壇しました。
今回のガイダンスでは、さまざまな立場で働く女性の経験を通して、生徒の皆さんが将来の選択肢を広げ、自分なりのキャリアについて考えることを目的に、大学での学びと仕事、就職活動、女性の働き方、仕事と子育て、進路選択などについてお話ししました。
私自身、振り返ってみると、最初から明確なキャリアプランがあったわけではありません。
・文学部国際比較文化学科からテレビ局へ
・結婚・出産を経てフリーランスへ
・起業し、ブランドプロデュースや研修、キャリア教育など、さまざまな仕事へ
一見バラバラに見える経験も、今振り返ると、すべてがどこかでつながっています。
学んだことと、仕事は一直線じゃなくてもいい
「大学で学んだことは、就職や仕事にどう生かされましたか?」
私は文学部出身ですが、就職先として選んだのはマスコミ業界。テレビ局で番組制作の仕事に就きました。大学で学んだ専門分野と、最初の仕事がそのまま直結していたわけではありません。就職活動ではマスコミを中心に、メーカーや金融などにもチャレンジ。
ある企業では、
「あなたのキャラクターは、この業界には向いていないよ」
と言われたこともあります。
私も心の中で「ですよね」と(笑)。
その言葉があったからこそ、自分が進みたい方向が見えてきたことを覚えています。進路を選ぶとき、「この学部に進んだら、この仕事」と、すべてが一直線につながっていなくてもいい。専門知識だけではなく、部活動、人との出会い、挑戦したこと、失敗したこと。その一つひとつも、後の仕事や人生につながっていく「学び」なのだと感じています。
「高校・大学時代に、やっておいたほうがいいことは?」
最後に、「高校・大学時代に、やっておいたほうがいいこと、取得しておいたほうがいい資格はありますか?」と質問がありました。振り返ってみても、私には「これをやっておけば大丈夫」と言える、特別な何かがあるわけではありません。
後になって、いろいろな場面で、「あの経験も、ここにつながっていたんだ」と気づくことがあります。
だから、大きな夢や目標がある人は、どんどんそこに向かって進めばいい。でも、まだないからといって、「夢を見つけなきゃ」「将来を決めなきゃ」と焦る必要はないと思っています。
「ちょっと気になる」
「好きかもしれない」
「なんとなく、やってみようかな」
「いつか役に立つかも」
そのくらいの気持ちで、小さな「やってみた」を、たくさん増やしていく。今は何につながるか分からなくても、経験したこと、出会った人、夢中になったこと、うまくいかなかったこと。いつか思いがけないところで、その小さな経験が自分を助けてくれることがあります。
未来のために「正解」を探し続けるより、今の自分が気になったことに、一歩動いてみる。その小さな経験の積み重ねが、いつか振り返ったときに「自分らしいキャリア」になっているのかもしれません。
アドバイスを聞く。でも、決めるのは自分
これから進路を考える中で、周囲の人は「こうしたほうがいい」「こうあるべき」と、たくさんのアドバイスをくれると思います。そのアドバイスは、しっかり聞く。でも、やるかどうか、どの道を選ぶかは自分で決める。
私は、
自分を知る → やってみる → 自分なりの軸を持つ → 選ぶ → 違ったら選び直す
このサイクルが、シンプルで好きです。
人生は、何度でも選び直せます。
「旅するように仕事をする」
旅は、最初に決めた目的地へ最短距離でたどり着くことだけが楽しさではありません。途中で行き先を変えたり、偶然誰かと出会ったり、予定になかった場所へ足を運んだり。その経験から、知らなかった世界が広がることがあります。
私は、人の「ドラマ」が好きです。
いろいろな価値観を持つ人と出会い、その人の話を聞くことが好き。そして、その経験を今の仕事にも活かしています。今回もそうです。
旅の途中で、生徒の皆さんと出会えたことを、とても嬉しく思います。
今回、生徒の皆さんとキャリアについて考える機会をいただいたことで、私自身もこれまでの経験を振り返り、「一見バラバラだった経験が、今につながっている」ことを改めて感じる時間となりました。このような貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
