『あら、あなたのお洋服素敵ね。デザインも仕立ても良いの着てるわね』
と、デパ地下でマダムに声をかけられました。

『えー、ありがとうございます。実はセールで70%offだったのでお得だったのです。褒めていただいてとても嬉しいです〜』

しまった!!つい、西の血が騒ぎ”安く買ったったで”自慢を東京・銀座でしてしまいました…..(恥)
しかしマダムは『私、分かるのよ、50年お洋服を作っていましたから。』
あらら、共通点がありました。私の母は、20代前半ドレスメーカー専門学校で洋裁の講師をしていたのです。私も、幼少期はお洋服を仕立ててもらっていました。

その他にも共通点が見つかり、30分ほど立ち話をしているとマダムの息子さん合流。そのまま3人で話が盛り上がり…. マダムは90歳だと判明。
背筋はピンと伸び、お肌はトゥルトゥル、声にも張りがあってお話上手。もちろん身だしなみもきちんとされていて、私もこんな風に歳を重ねて生きていきたい!と思いました。

『お元気でお話上手で姿勢も綺麗でしっかりされて、素敵なお母さまですね』と言う私に、息子さんは『いやいや、ボケてますよ(笑)90歳ですから』
マダムは笑いながら『そうよー、ボケてるに決まってるじゃない。(笑)90年も生きていたらいろんなこと忘れるわよ。』

この掛け合いにまで仲の良さを感じます。

私は、このような偶々トークをすることがよくあります。一瞬の会話に何かメッセージがあるんだろうな、といつも有り難く感じています。